出来たてCha Siu Baau
ホーム » HKLF » 中環碼頭最後の離島・坪洲に行ってみたら、玄人向けの島だった
中環碼頭最後の離島・坪洲に行ってみたら、玄人向けの島だった

中環碼頭最後の離島・坪洲に行ってみたら、玄人向けの島だった

中環から行ける離島群・・・。もう行き尽くした。

小食を頬張りながら懐かしの島の雰囲気を味わう長州島
運動しに行くのに、豆腐花やシーフードを食べて逆に太って帰ってくる南丫島
ランタオ島への良いアクセスポイントになる梅窩にだって最近訪れている。

いくら離島好きの私だって、そう何度も繰り返し同じ所に行っては
新鮮味っていうものがなくなってしまう。
美味しいものと同じで、適度な量を間隔をあけて楽しむことが大切なのだ。

そんなことを考えながら、でもやっぱり島に行きたいから中環から出る
フェリー案内としばし睨めっこをする。

Pier 1: Government of Hong Kong pier
Pier 2: Park Island
Pier 3: Discovery Bay
Pier 4: Lamma Island
Pier 5: Cheung Chau
Pier 6: western pier: Peng Chau – eastern pier: Mui Wo
Pier 7: Star Ferry service to Tsim Sha Tsui

うーん、やっぱ無難にPier 4か、Pier 5だな。

と思った矢先。

Pier 6: western pier: Peng Chau – eastern pier: Mui Wo !?

そうと決まれば行くしかない未踏の島

坪洲(Peng Chau)。
自慢じゃないけど、私は行ったことすら、ググったこともない。
要するに今までの7年間、一度も私の興味をくすぐってこなかった謎の島

長州島や南丫島に行ったことないって香港人には今まで会ったこと無いが、
坪洲に行ったことがあるっていう話も聞いたことがない。
それだけでも、何だかちょっとワクワクしてきて、まるで旅行気分だ。

早速、二人の香港人とともに週末に出かけることにした。

「星期日11:30, 中環碼頭」

まぁ、時間通りに来るわけないと思ってちょっと早めに呼んでおいた。
これが長年の経験で培った私の香港人の扱い方である。

LINE
・・・。やらかしたのは私だった。完全に一時間間違えて記憶していた。
そして、あろうことか香港人の二人は余裕のOn time到着である。

しかし、盛大に遅刻されるってのに、まったく動じない彼らの対応がすごい。
自分が遅刻することにも、人が遅れることにも大らかだわ。

謎の島、坪洲に上陸

坪洲
案内通り中環のPier 6からフェリーに乗るとこちらに到着。(時刻表はこちら
メジャー離島の場合、目の前には賑やかなメインストリートが広がり、
こっちのテンションも上がってくるというものだが。

坪洲
メインストリート。・・・!?
閑散としたwellcomeがこの島一番の近代的商業施設だと思われる。

それから、私にとってはもうひとつショッキングだったこと。

坪洲
何か目の前に見える島に見覚えありなんですが。


Discovery Bay(愉景湾)じゃん!
わざわざ船に乗って、未踏の島にやってきたと思ったら、愉景湾のすぐ前だったとは。

下調べなんて何も無し。当てもなく歩く、それこそが旅の醍醐味

他の香港人二人も含めて、みんな初の坪洲なんだけれど、事前情報はゼロ。
行き当たりばったりに歩くのがやっぱり楽しい。
道に迷ったら現地の人に聞く、それもまた旅の醍醐味というものだ。

坪洲
まずは腹が減っては戦ができぬ。ということで飯から。
せっかく普段来ないところに来たのだから、何か良い物食べれば良いのに。
超ローカルな茶餐廳へ・・・。

茶餐廳
・・・。どこでも食えるじゃん、っていうね。

茶餐廳
ちょうど金玉満堂(なんか日本語だとすごい)やってて、ついつい長居してしまう。
ローカル茶餐廳で金玉満堂・・・。この濃厚な香港色が満ちた空間が素敵過ぎる。

今日、本当に日曜日だよね?

坪洲
さてさて、お腹もいっぱいになったところで街歩きを開始する。

坪洲
まず、街歩きっていう言葉自体に疑問を感じ始める。
何せ、歩く「街」がない。そして、休日の離島につきものの人が全くいない・・・。

坪洲
海沿いの散歩道。綺麗な海を眺めることができるというのに。
やはりほとんど人がいない。いたとしても、地元民であって観光客は皆無。

坪洲
どうやら、この島。他のメジャーな離島たちと大きく性格が異なるようだ。
島自体に人がいないわけではない。
家の中からはテレビや下手なカラオケを楽しむ音が至るところで聞こえてくる。

ここは観光客相手に商売をするような島ではなくって、あくまで島民が生活する場所。
そこに私たちは足を踏み入れたってことだろう。
商売っ気のある施設がひとつもなくて、それを期待して来てしまうと愕然としてしまう。

何とかと煙は高いところが好き。

坪洲
ここで一緒に来ている香港人たちに対して、私はいらぬ心配をしてしまう。
こんな素朴な生活の島に来て、つまんないんじゃないだろうか。
MTRはおろか、セブン-イレブンだって一つもない。普通の香港人なら窒息死できる環境だ。

しかし、彼らは口をそろえて、
「ここでの生活はきっと穏やかで、気持ちいいもんだろうな。」と言う。
さすが私の連れ。類は友を呼ぶというヤツ。

とはいえ、ずっと人気のない民家をウロウロしていても怪しまれるだけなので、
ひとまず手指山と呼ばれる島一番の高い山(標高95m)に登ることに。
ハイキングなんて聞いては無いが、95mくらいなら大したことないはずだ。

坪洲
やっぱり誰もいない坂道を登る。

坪洲
島民も登る。

坪洲
登ったところには高級住宅が立ち並ぶ通り。
ここらの住宅は抜群のシービューが楽しめる。

坪洲
坂道の登り降りは大変だけど(しかもこの島には車がない)、毎日このシービューが
味わえるなんて贅沢。そもそも、この島に流れる時間は香港市内のそれとは違う。
すべてがゆっくりで、ここが香港だってことを忘れちゃうくらい。

坪洲
そして、まだ続きがあった・・・涙
「シービュー綺麗だったね。さぁ、下りようか。」って言ったのに。

坪洲
「マジで標高95mなの?」「もう良いから下りよう」を私が5回くらい繰り返して
やっと着いたのが手指山の頂上。坪洲最高峰。

坪洲
天気が良かったら、もっと綺麗だったんだろうけどねぇ。残念。

島の自然とゆっくり流れる時間を感じながら歩く

坪洲
下り道は自然を満喫しながら。

坪洲
ただただ、静かな島の営みを味わう。

坪洲
島のあちこちにある廟に寄ってみても良いかもしれない。

坪洲
海が好きな人なら、一日ぼーっとしてても飽きることはないかも。

坪洲
ここには何にも特別なものなんて待っていない。

坪洲
今回はここでおしまい。帰途につく。

という坪洲。
悪く言ってしまえば、ここには本当に何にもない。
あるのはただただ素朴で淡々と流れる島民の暮らしの時間のみ。

だから、至れり尽くせりなエンターテイメントを離島に求めるなら、
他のメジャーどころにいくのが正解。間違ってもここへ来てはいけない。
静かな時間に身をおき、その中に楽しみを見いだせる、そんな人のための島。

狭い香港。どこに言っても人、人、人。
例外なんて無いと思っていたけれど、ここは別だった。

大事な人を連れてきて、ゆっくりと語り合うもよし。
一人でやってきて、一日中海を眺めていても良い。
そういう目的を持つ人にとっては極上の時間を提供してくれる場所なんだと思う。

(と締めくくってみたけれど、今見てみたら島の半分くらいしか歩いてないっぽい!)

親切な読者の方々からいただいた追加情報

いつものことではあるけれど、私なんかよりよっぽど香港のことをよく知ってる
読者の方々から貴重な情報をいただいている。

dish
ここ坪洲には写真のような素敵な陶器を作られている工房があるそう。
但し、島に数軒存在していたそんな伝統工芸の場もいまや残るはただひとつのみ。
ぜひ島を訪れたときには最後の一軒を訪れてみて欲しい。(私が言うと説得力無いけど)
陶器自体は、PMQ等でも手にとって見ることはできるようです。

(Visited 2,428 times, 1 visits today)

この記事を書いたライターさん : HKLF

HKLF
Cha Siu Baau編集係。偏見に満ちた愛と独断で香港をぶった切る異色ウェブサイト「香港ライフファイル」著者でもあったりします。

10 コメント

  1. わーい、写真使っていただいてありがとうございます!
    月末に行くので、再訪しようかなと思ってます。
    いつも香港情報たのしみにしてます!

    • HKLF

      小太郎さん、いつもありがとうございます。
      私の拙い記事たちも、読者の皆様からの温かいフィードバックによって
      補完され、ようやく一人前になるってものです。

      私も最後の工房が残っているうちにまた行ってみたいと思います。

  2. はじめまして。20年近い昔、同僚が坪洲から灣仔まで通勤してました。例によって、一号風球でそわそわし出し、3号風球ではもう帰り支度。当時はネットは全く普及してませんでしたから、ページャー(ポケベル)が気象情報を知らせてくれていました。彼女はその後、青衣に引っ越しましたが。
    また、友人同士で島めぐりの一環でも行ったことあります。写真を見る限り、時が止まってますね、生き急ぐ香港にしては珍しく(笑)。
    そのとき、何の間違いか、「喜霊洲」へ行く舟に乗ってしまい、到着して知ったのですが監獄の島だと。
    ってことで、すぐに追い返されましたけど、我々は囚人のご家族と一緒に舟に乗っていたという次第です。船頭は日本人が5人も6人も乗って来て、おかしいと思わなかったんですかね??
    そんな笑い話を思い出しました。

    • HKLF

      Leslieさん、はじめまして。
      離島は台風に影響されますものね。
      私も半分離島にいるようなものなのですが、オフィスではちょっとソワソワします。
      逆に家にいるときは、他の方々より緩い基準で休みになりやすいので
      そういう特権も味わったりもしますが、笑

      監獄島のお話もとっても面白いですね!
      楽しい香港エピソードをたくさんお持ちで羨ましいです。
      また、よろしければいろいろとシェアしてくださいね。
      今後ともぜひよろしくお願い致します。

  3. Shin-EI

    監獄島のエピソード、すごく面白いです。
    もう、ここにコメントするより記事として投稿したほうがいいんじゃないかと思います。

  4. 私も監獄島のお話読みたいです!
    そんなに気軽に船に乗れちゃうのかとかw

    坪州では、そのとき選挙があったみたいで、離島区から立候補されてるおじさんが
    食事中満面の笑みで近寄ってきて、強引に握手されたことが印象的です(笑)
    おじさんに投票したいけどできないし(^^;)

    • HKLF

      監獄島のお話、期待は高まるばかりですね。

      選挙もそうですが、香港では子どもたちによる募金活動とか、
      いろんなところで強烈なセールスアクションが見られますよね。笑

  5. 今度香港に行くので、ぜひ坪洲島にも行って見たいのですが、この島には宿泊できるところはありますか?

    • HKLF

      dotchiさん、

      どうでしょうか。
      島に行かれてみると分かると思うのですが、まったく商売っ気も
      観光客の姿もない場所なので、宿泊施設まであるかどうか。。。

コメントをする

email addressは表示されません。 必須記入項目 *

*