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人の優しさが身に染みたハナシ@MTR

人の優しさが身に染みたハナシ@MTR

昨年の夏のことでした。

「ここなら邪魔になんないだろうな」

と思って立っただけ。
特に深い意味はないのだ。
そこは、優先席の前でありました。
荷物をいろいろぶら下げていたのであります。

そこを降りるまでの定位置と決めたのとほぼ同時に
座って新聞を読んでいたおやっさん(推定60代)が
細い眼をさらに細くして顔を私の方向へ向け、にこにこしながら立ち上がって

「さあ座りなさい」

ん?
え?
なに?

真後ろ向いて確認しましたよ。
私の後方に席を必要としている方が
いるのだろうと思って。

あれ?
誰もいない。

えっ?

「Me!?」

おやっさんの目がにこにこしすぎて
どこを見てるのかわからなかったのですが
明らかにわたしに席を譲ってくれていたらしい。

いやいや、大丈夫だから。
まぁまぁ、座って座って!

と、久し振りに遊びに来た親戚のおじさんを
座らせるかのように、立ち上がったおやっさんを席につかせる。

なぜ席を譲られたのだろう…?
と考え、はっと思い出した。
それは数年以上前のことです。

結婚式の帰り(@日本)、引き出物を抱え、折り畳み傘をもち、
こうして両手が塞がっているヒールをはいたわたくしに
素敵な英国紳士(かどうかはわかりませんが金髪碧眼の紳士でした)が
電車で席を譲ってくれたわ。

えー。
健康体が荷物持って立ってるだけなのに
席を譲ってくださる奇特な方が世の中にはいるのねぇ(^.^)

と感動したんでした。

今回も、ああそれか、と。
思ったんですけどね。

今回の手荷物は勿論引き出物ではない。
ちょうど退職が決まったので、会社からいろいろ荷物を引き上げておったのだ。
その荷物のうちの一つレントゲン写真。
こっちって、お持ち帰りなのよね。

当然大きいし、持ち帰ってもいったいどこへ置けばいいのやら、
あとは面倒くささも手伝って、ずっと会社のロッカーにいれっぱなしで
撮影から数か月も経ってようやく持って帰る気になったわけ。

レントゲン写真をぶら下げた
妙齢の女性で
チュニック着て

やや腹が出ている

とくれば?

席を譲りたくなったのでしょうな。

(あとで友人に、

「妊娠してたらレントゲン取んないでしょう?」

と言われてああそうか、と気づきましたけど。)

いずれにしても
お腹出てるって
公然の秘密なのね

色濃いめのチュニックでは
ごまかせなかったってことね

人様の親切が身に染みました(いろんな意味で)

おやっさんに、

最近太っちゃったんです

と言い訳めいた説明をするわけにもいかないので
丁寧にお礼を言って電車を降りました。

こんなん、ネットで読むだけの話かと思っていたよ、あたい…。

香港ではね、妊婦さんとか子連れとか
お年寄りには結構な割合ですぐ席を
譲ってくれるようないいとこなんだよ!

というのを身をもって知ったのでありました、はいー。

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この記事を書いたライターさん : KYNA

KYNA
2012年来港、広東語・普通話独学中。努力を実らせるのはたやすくないことを実感。加齢のせいか。なじみの茶餐廳の店員さんの「察する」能力でご飯が買えている。ありがとう。

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