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淸潔香港 人人有責

淸潔香港 人人有責

(Cover photo : Hong Kong Cleanup Facebook page)

最近見つけた小ネタ。

香港の街中に設置されているゴミ箱の投入口が小さくなったという話。
ところがこれがえらく評判が悪いんです。

經濟日報電子版より
http://paper.hket.com/article/1445294/%E5%AB%8C%E6%A3%84%E6%96%B0%E5%9E%83%E5%9C%BE%E6%A1%B6%EF%BC%9F%20%E9%81%B2%E6%97%A9%E7%94%A8%E9%83%BD%E7%84%A1%E5%BE%97%E7%94%A8%EF%BC%81

投入口を小さくしてゴミを減らそう!ということで設置された新しいゴミ箱。
投入口が小さければゴミが減るのか?

減るわけがないですよね。

むしろ大きなゴミを無理やり突っ込んだり、ゴミ箱のわきにそのまま放置したりして美観を損ねることこの上ない。
衛生的にも宜しくないですね。

香港のゴミ問題との戦いは年季が入っています。
ゴミ問題を解決するための最初のキャンペーンは1972年からです。「保持淸潔香港」を合言葉に淸潔香港運動として市政局が始めました。

それまでも衛生意識の向上を目的にキャッチフレーズを作ったり、キャラクターを作ってポスターに登場させていました。
1958年に作られた衛生意識向上の啓蒙キャラクターはこれ。
「平安小姐」
http://www.grs.gov.hk/ws/online/GPM/tc/gallery/pingon.html

衛生害虫などを寄せ付けない基本的な事ばかりですが、こうやってポスターにするくらいですから衛生意識はさぞかし遅れていただろうと想像出来ます。衛生環境が悪ければ当然伝染病も蔓延し、コレラで死ぬ人も出ました。

かつての香港は生活用水が非常に貴重でした。給水制限も発生し、1963年には貯水池が干上がってしまい、最悪の時期には4日に一度4時間しか水道水が出ない有様。住居によっては共同水道で、家族総出で水の順番を待ちました。この時はバケツが大量に売れたそうです。
そんなわけで、何かを洗うという行動を起こす時は最小限の水で済まそうという意識が強く、どうしても汚れを落としきれません。
蛇口にバネがついていて、ひねっている間しか水が出ない洗面台も多く見かけました。だから両手でこすり洗い出来ず、片手ずつ水をかけるだけになってしまいます。香港日本人学校の洗面台も当初このタイプでした。

現在は貯水池の度重なる増設によって水の確保はされていますが、一部は大陸からの送水に頼っています。ちなみに香港のトイレの水は海水をそのまま使っています。

1972年にはいよいよ「淸潔香港」の大々的キャンペーンを始めます。
こんなのです。
http://www.grs.gov.hk/ws/online/GPM/tc/gallery/hkclean.html

新聞の三行広告スペースに空きが出来た時は、そのスペースのサイズが大きかろうが小さかろうが「人人責有 港香潔淸」(右から読んで下さいね)の文字で埋められていました。

以前にもアップした公共CM。

キャンペーン推進にあたり、平安小姐に変わり「垃圾蟲」という悪役キャラクターを作り、香港全土でポスターのみならず着ぐるみや巨大な人形を使ったイベントを開催するなどして、市民の啓蒙に努めています。
カバー写真のヤツです。

垃圾蟲は権利関係に縛られることなくあらゆる場面に登場し、造作のやや異なった人形やイラストがいくつも作られています。私がよく覚えているのはモップを持った笑顔のドナルド・マクドナルドが、うつ伏せに倒されている垃圾蟲の背中を踏んずけているイラスト。写真がないのが残念!

バスにもラッピング広告で登場します。
クリックでかなり拡大しますのでどうぞ。
IMG00197

2014年に池袋で開催された「香港ミニチュア展」で撮った写真です。
こんなバスが実際に走っていたんですね。
ちなみにこのバスは九巴のDaimler E型です。

垃圾蟲の歌まであります。

さて、ネットで見つけたのですが、香港のゴミ箱の変遷のイラストがあります。
個人的にツボなのは黄色いヤツですね。私が育った70年代後半から80年代にかけてです。
劉江華進化史

(出典 : 光輝歲月)

最新のゴミ箱の一つ前のタイプは通称「劉江華」と呼ばれています。なんのこっちゃ?と思っていましたが、どうやら元ネタはこれらしいです。
劉江華

(出典 : 蘋果日報)

覗いてる!怖いんですけど。

ちなみにYou tubeで「淸潔香港 人人有責」を検索すると、最上位にこんな動画が出てきます。

ひどいなぁ。ゴミ扱いされてます。
これは淸潔香港キャンペーンではなく、ただのネガティブキャンペーンですね。笑。

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この記事を書いたライターさん : Shin-EI

Shin-EI
昔むかし香港で暮らした経験がある日本人。乗り物とCDとカセットテープが大好き。

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