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台風は容赦ない!

台風は容赦ない!

(Cover photo : 油麻地避風塘 1985年 Wikipediaより)

先日8/2には台風が香港を襲いました。シグナル8が出ましたね。
香港在住の方々、被害に遭われませんでしたか?
もっとも、仕事が休みになって喜んだ人もいらっしゃるかもしれません。

牛さんも雨宿り。

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(出典:香港動物報)

なにしろ香港は台風の通り道ですから、嫌でも付き合わなければいけません。

私が香港暮らしをしていたのは1978年から1980年までだったのですが、1979年の台風ではひどい目に遭いました。奇しくも8/2です。

当時は小6の夏休みでした。学校はシグナル8で休校になると知っていましたから、夏休み期間に台風が来ても自分には関係ないと思っていたのですが、それは大きな間違いであることに後で気付かされました。前年の1978年には記録に残るほどの台風が来なかったため、はっきり言ってナメてました。

台風情報を見るためにテレビはつけっぱなしにしていたのですが、シグナルは8になっていました。まぁ、そこまでは織り込み済みというか、予想はしていたんですが、数時間たっても風雨がまったく弱まらない。そしていつの間にかシグナルは9に上がっていました。

私の住んでいた家は、ベランダだけがアルミサッシで、ほかの窓はすべて鉄枠にガラス窓がはまっていてあまり密閉性のよくないタイプでした。その鉄枠の隙間から、雨が噴水のようにピューピューと入り込み始めたのです。

なんじゃこりゃー!(松田優作風)

雨は壁を伝って流れ続けるのでカーペットはびしょ濡れになり、古新聞を丸めて壁とカーペットの隙間に敷き詰めるのですが、間に合わないんです。
壁の結露でさえ不快なのに!
しかもある部屋の壁は土壁のようなよく分からない材質で、べろべろと剥がれてくるんです。
壁にビニールクロスを貼っている部屋は大丈夫だったのですが、やはりカーペットがびしょ濡れなのは一緒です。
カーペットの端っこを踏むと、雨がじゅわっと滲み出て来ます。

風もめちゃくちゃ強く、風圧でベランダのサッシの大きなガラス窓がたわむんです。
私はそれまでガラスというものは固くてもろいものだとずっと思っていたのですが、生まれて初めてたわむ瞬間を目の当たりにしました。ですから、この大きなガラス窓が割れたらえらいことになる、と気が気ではありませんでした。
結局、ベランダのガラス窓は無事だったのですが、洗濯機などが置いてある場所の裏窓が割れました。何か飛んできてぶつかったのかもしれません。

最終的にシグナルは最強の10になっていたそうです。自分では9までの記憶しかありません。心の余裕が無くてテレビを途中で見なくなったんだと思います。

台風が去った後も湿度は高いままなので、カーペットがちゃんと乾くまでには一週間以上かかりました。剥がれ落ちた壁の破片も乾くまでは掃除機で吸えず、なんとも汚らしかったです。

香港01で当時のことを記事にしています。

http://www.hk01.com/%E7%86%B1%E8%A9%B1/34785/37%E5%B9%B4%E5%89%8D%E4%BB%8A%E6%97%A5-%E8%B6%85%E5%BC%B7%E9%A2%B1%E9%A2%A8%E8%A5%B2%E6%B8%AF12%E6%AD%BB260%E5%82%B7-%E8%BC%AA%E8%88%B9%E9%8F%9F%E4%B8%8A%E5%A4%A9%E6%98%9F%E7%A2%BC%E9%A0%AD

記事の中でスターフェリー埠頭に船が衝突したことが書いてあります。動画にもちらっと映っていますが、こんな具合です。

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結構派手にやっちゃいましたね。船は錨を下ろしていたはずなのですが、この時の台風には歯が立たなかったようです。

当然このままでは乗船出来ないので、苦肉の策として乗船通路の途中にある鉄格子を外し、そこをゲートにして臨時の乗船場を造り急場を凌ぎました。子供心になんだか痛々しかったのを覚えています。

ところで台風のシグナルですが、2と4~7までが欠番になっています。
実は、昔はちゃんと全ての数字が入っていたんです。

広東語の読める方はこちらを。

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英語の読める方はこちらを。

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かつては風球というのを掲げてシグナルを出していました。
こんなのです。

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1881Heritageに展示してある風球
(出典:Wikipedia)

スケルトンになっているのは風に煽られるのを極力減らすためでしょうね。現在の台風情報で出てくるT字、逆T字、三角形、十字の記号は、もともとはこの風球によるものです。
香港は放送の歴史が浅く、特にテレビ放送が始まったのが1967年からなので、それまで目で確認出来る台風情報は日中は風球だけが頼りでした。夜間は信号燈を点燈していました。

さて、Wikipediaによるとシグナル2と4の風球は、1935年にフィリピンとの協議の末廃止した、との事なのですが、理由ははっきりと書かれていません。そもそも何の協議なのかも判りません。

ここから先は私の憶測です。
シグナル2,3及びシグナル5,6,7,8はそれぞれ風の強さが同じで、風向きが違うだけなので結局面倒なのでまとめてしまったのではなかろうかと思っています。
しかし、シグナル4が消えた理由がどうしても思いつきません。
台風と共に吹き飛ばされちゃったんでしょうか?

どなたかご存知の方いらっしゃいませんかね?

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この記事を書いたライターさん : Shin-EI

Shin-EI
昔むかし香港で暮らした経験がある日本人。乗り物とCDとカセットテープが大好き。

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