ある晩、突然、トイレの水がとまらなくなったんです。
ポンプが壊れたみたいで。
急に、水がどんどん、びゅーびゅー出てきてあふれ出した。
実は数日前から、 建物のビル全体のトイレポンプが壊れたということで、
全然トイレの水がなかったんですが(よくあるある香港)、それが突然直ったらしく、
急に水が勢いよく出はじめたので、そのせいで部屋のトイレポンプも壊れた?!
なんとか自分で直そうといろいろやってみたけれど、水、全然、止まらない!!
この時点で、すでに夜の8時半ちかく。
なんとかしないと・・・!!
このまま放っておいたら水がどんどん出てきて、部屋中、水びたしになる・・・!!
通常ならすぐ外の修理やに修理を頼みに行くけれど、
この時間じゃ、どこもすでに店じまいしているに違いない・・・。
どうしよう~~っ・・・!!
とにかく、どうしたらいいか誰かに聞かなくちゃ!
香港の場合、たいていは住んでいるビルの管理事務所か、
大家さんに連絡すると思うんですが、でも、、
うちのビル管理事務所、夜、管理人がいないんです。(> あぶない・・)
そして、
うちの部屋の大家さんは、夜は、電話に出ない・・・(>ひどい・ ・)
・・・どおする!!(パニック)
そこで、ふと、思い出したのが、近所の洋服やのおばさん。
太っちょで、世話好きな、人の良いおばさんなんです。
肥姐(名前はRubyさん)のお店「Ruby House」。
ときどき服を買いに行くんですが、とってもフレンドリーで、
私が日本人でひとりで住んでると知って、
いろいろとおまけしたり良くしてくれるんです。
私も、服を買うだけじゃなく、ときどきおしゃべりしに行ったり、
日本に帰ったときは、お土産を買ってきたりもする間柄。
お店の入り口。
・・・・トイレ修理と洋服と全然関係ないけど。
とにかく、なんとかしないといけないし!!
ほかに聞けるひとはいないし!!
はやくしないと部屋が浸水してしまう!
なので、修理を頼めるところを知らないか、まずは、 おばちゃんに電話してみた。
「こんな時間にごめん、じつは、 私の部屋のトイレのポンプが壊れたみたいで、
水がどんどん出てきて止まらなくて・・・」
そうしたら、
「夜遅くても修理に来てくれる修理屋さん(師傳>広東語: しーふー)を紹介してあげる!」
そして、すぐにそのひとに電話してくれて、 「今からすぐ来てくれるから待ってなさい」
もうこのへんで有難くて、すでに泣きそうな私。 ありがとうありがとう。
そして私、ちょうどたまたま? 手持ちのお金が少なかったんです。(>て、またどんだけ貧乏)
「どうしよう、幾らくらいかかるかな、今、私、 あまりお金持ってないんだけど!」
そしたら、
「もし修理のお金が足りなかったら、肥姐(ふとっちょおばちゃん)がツケで持つから、
と言っていいから」と言ってくれて、もうもう(感涙涙)・・・。。
少しして、師傳(修理のおじさん)がやってきたんですが、
この師傳、身体がどーんとでっかくて、声もでかくて、 言葉もすくなっ!
私、内心、 <きゃ~~~~!こわっ!>
「あ、ああの、わ、私、肥姐の友達です、劉師傳ですか・・・・
あ、あの、実はトイレのポンプが・・ええと壊れたらしくて、 水が止まらなくて・・」
「お!ちょっと見てみる!(でかい声)」
状態をみて、
「部品を取ってくる!(声でかい)」
いったん帰ってまた出直してきて、じゃーじゃーざくざく仕事して、
「なおった!(でか声)」
正味30分ほど。
はやっ!!で、いくら?
「200ドル」
こんな夜遅くにわざわざ来てくれて、200ドルでいいの?!
肥姐が、“すごく誠実なひとだから、ふっかけたりしないから、 信用していいから!”
と言ってたけど、ほんとにそうでした。
もう、びっくり!助かった!!
ほんとに肥姐と師傳に感謝感謝!
手を合わせて拝む勢いな私でした。
実は、これまで、
”街坊”(おとなりさん)のお友達、って、あまりちゃんと考えたことがなかった。
広東語の練習?におしゃべりしよう、とか、お店にいったら、
なにか買わないといけないかなあ、 それが面倒だなあ、
なんて思ってしまうこともあって。
でも、私のことをお友達、と思ってくれてるから、 こんなによくしてくれるんですよね、、。
私、今まで、すごい失礼だったなあ。。。 (大反省)。
その晩、お礼の電話をし、
次の日は、お礼に、菓子折りを持っていきました。
そしたら、
「そんなのいいのに~~~」
「もったいないから、次はいらないからね!」。
もう、良いひとすぎます、肥姐。(涙)
香港の街坊(おとなりさん)も捨てたもんじゃないな。。。って、
ほんとに嬉しかった♪
お店には彼女の愛犬の写真も。
香港でひとりで暮らしていると、
ヒドいめにあうコト多々あるある(ホントによくある!)けれど、
こういう良いコトもある!
相手のフトコロに入ると、ほんとに大事にしてくれる。
香港も捨てたもんじゃない。
カッコいいぞ。
だから好き。香港。
すごく、あったかい話。
追記
記事中の写真、及び住所掲載は肥姐の承諾を得ています。
「Ruby House」
九龍青山道元州街美居中心8号舗
Tel:9207-9063
今回ブログに書くことについて、
Rubyさん本人の許可をもらいました。
長沙湾にこられたときは、是非、彼女のお店をのぞいてみてくださいね!